BRUNCH専門工房とは?

BRUNCHは、無垢材の木の家具を専門に取り扱う家具屋です。

無垢材の木の家具の良いところは、木の生きてきた温もりや風合いなど、一本のブログではとても語りつくせないほどの多くの魅力があります。

そのたくさんの魅力の中で、永く使い続けていくことができる、という部分は、無垢材の木の家具の見逃せない良さのひとつとなります。

「一生使える家具」とは、「一生壊れない家具」、「一生劣化しない家具」と誤解されることもありますが、私が考える、一生使える家具とは、納品された日の、そのままの状態を保つということではなく、日々、お客様のそばで少しずつ変化しながら、味わいを増していき、使えば使うほど馴染み、時に壊れ、時にガタつきながらも、直して直して、使うことができる家具と言えるのではないかと思います。

オイル仕上げの家具には定期的な保湿を。
表面を削り、キズを直すことができるのは、無垢材ならでは。

そんな無垢材の家具を、末長くお客様の元で、人生の、一生のパートナーとしてお使いいただくために、小売店としては珍しい専門の工房を社内に持ち、お客様の様々なご要望にご対応させていただいております。

工房は木の香りでいっぱいです

北欧では親元を離れ独り立ちする際に、いい椅子を買う、という、日本でいう成人の儀式のような慣習があると聞きます。

祖父から孫へ、自分の年より遥かに長く使われているであろう椅子を譲り渡す、という話も聞きます。

その椅子は、途中脚が折れ、全く別の材質の脚が組み込まれていたり、なんども塗装を繰り返し、重ね、年輪のように家族の歴史を感じさせてくれるようなものも少なくありません。

BRUNCHではそんな「木と暮らす」お手伝いができればと、専門工房で日々、お客様の家具を製作、修理、メンテナンスに取り組んでおります。

お客様の要望に合わせ、特注家具も製作します

「BRUNCHなら安心だ」

そう言っていただけるよう、工房スタッフはもちろん、販売スタッフ、配送スタッフ一同、きめ細やかなサービスを提供できるように精進してまいります。

木を削る、削る、削る、塗る。

オイル仕上げのテーブル天板の利点のひとつに、

削ってしまって、傷やシミ、汚れなどを落としてしまえる点があります。

BRUNCH専門工房では、削ってオイルを塗ってメンテナンスをする、

そんなお仕事がたくさんあります。

ウォールナット一枚板の削り作業中

写真は、W2700mmのウォールナット一枚板のメンテナンスをしています。

まずは荒い番手の紙やすりで、シャキシャキと削っていきます。

大きな傷や深くまで染み込んだシミを取り除きます。

削りで出る粉

知らないと怖くなるほど、木の粉が出ます。

このサイズの天板ですと、簡単なメンテナンスでも
ヤクルトの容器一杯分くらいは出ます。

でも、ご安心ください。これでも1mmも削れません。
だいたい、0.3mmといったところ、
定規の目盛りではわからないくらいです。

1mm削ろうと思うと、手削りでは一日かけてもとても削れません。

こうやって粗削り、中削り、仕上げと削っていって、

オイルを塗って完成します。


傷も綺麗に消えて、美しく仕上がりました。

写真ですと少し白い感じですが、
実際にはしっとりとした深いウォールナットの天板となっています。

日々、工房ではメンテナンスも心を込めて作業しています。

チェアの補強

今日の工房は何をしているか覗いてみると、
チェアの脚と貫の接合部の補強作業をしていました。

上の画像のように、脚と貫の接合部に補強が特にされていない
チェアに、補強作業を行います。

まずはこんな感じで、ドリルでビスを入れるための下穴を開けます。
今回は一つの接合箇所を2点補強するので、2か所穴を開けます。

こんな感じで下穴が開きました。

次にこの穴にビスを打って補強します。
この円柱状の脚の横から差し込んである貫の先端、
脚に刺さっていて見えないところに、「ホゾ」という
パーツがついており、そこめがけてビスを打ちこみ、
その「ホゾ」が抜けたり緩んだりしにくくします。

2ヶ所ともビスを入れ終わりました。

あとはその穴を埋め木で埋めて目立たなくします。
まずは穴にほぼ同じ径で少しだけ大きい木の棒を、
ボンドを入れてから差し込みます。

ボンドが乾いたら棒の出っ張ってしまっている
部分を切ってから、やすり掛けして整えます。

仕上げにオイルを塗って完了です。

BRUNCH専門修理工房では、このように
家具の修理や必要に応じて補強なども
行っております。

全ては弊社の家具をより長く、より安心して
お使い頂くためです。

それでは今回はこんなところで。

サンドペーパーで削っています

オイル仕上げの家具はサンドペーパーで削ることで
シミや傷を消すことができ、
とても綺麗な状態に戻すことができます。

新生活が始まるこの季節は
メンテナンスのご依頼を多くいただきますので、
スタッフも連日メンテナンス作業に勤しんでいます。

さてサンドペーパーのメンテナンスですが、
削っているとペーパーになにやら固まりが付着しています。

これは家具の表面についているオイルです。
削り始めは表面のオイルが一緒にとれていきます。

このオイルでペーパーの目が詰まってしまうので、
オイルが付着しなくなるまでこまめにペーパーを交換して
削ると効率よく進みます。

ペーパーで削ったら、あとはオイルを塗って完成です。

傷やシミも綺麗になりました!

メンテナンス方法については下記ページどうぞご覧ください。
>> サンドペーパーを使ったお手入れ方法

その他ご不明な点がございましたら
お気軽にお問い合わせください!

特注キッチンボード

今日の工房は何をしているか覗いてみると

何やらサイズを測り板をカットするようですね。

何を作成しているかというと、
特注のキッチンボード。
出来上がり図面はこちらのよう。

あたりを見てみると

既にカットされた板がたくさんです。
出来上がったものだけみていると気づかないですが、
これだけの材料が必要になるんですね。

出来上がりが楽しみです!

専門工房は修理だけではなく、
こういった特注家具も製作しております。

理想とする家具。使い勝手が私に最適の家具。

特注で作ってみませんか?

経年変化

ビーチ(ブナ)材の椅子をメンテナンスした時に、
思わず撮影した1枚。

経年変化で味わい深い色に変化していた部分を削ると
変化する前の色合いに戻ります。

どちらもビーチ材の良さを感じる素敵な色合いですね。

削った部分もまた数年後には、
同じように味わい深い色に変化していきます。

これもまた、無垢材家具の醍醐味ですね。

チギリ??

あけましておめでとうございます!
今年も1年BRUNCHを宜しくお願い致します!!

年始は1月5日(土)11時より営業致します。
どうぞご来店ください。

さて、今回の工房だよりは
お客様より、ご質問頂く「アレ」について。

無垢材は調湿作用により
常に膨張と収縮を繰り返しています。

その際に体積が変化し、
割れや反りが生じる場合があります。

そんな時は、
下の写真のように表面を樹脂で埋めたり、
チギリを入れたりします。

はて、チギリとは?

一枚板店では、チギリが入っている天板があるので、
お客様より「アレ(チギリ)はなんですか?」という
ご質問を受けることがあります。

チギリとは、割れの広がりを防ぐ役割の部材で
リボン?蝶々?の形をしています。

家具に同じ形で少し小さめに穴に彫って埋めます。

あとは飛び出た部分をフラットにして完成!

大切な家具を守るチギリ。

工房ではこんなこともしています。

カットした板をローテーブルに

数年前にご注文いただいたお客様より
テーブルのサイズ変更のご依頼をいただきました。

別のお客様のご依頼で
カットする様子を以前に記事にしましたが、
カットした端材を加工し
別の家具に作り替えることもできます。

たとえば、ローテーブル。

天板裏に反り止めをつけて

脚を付ければ、ローテーブルの完成!

こんな感じで、思い入れのあるテーブルを
別の形で、末永くお使いいただけます。

今回カットする端材は
ローテーブルにするか、
デスクにするかご検討いただいているところなので
また出来上がったらブログにアップしたいと思います。

メンテナンス講習会がはじまりました!

2018年のメンテナンス講習会がスタートいたしました。
今年も沢山のお客様にご参加いただいております。
誠にありがとうございます。

講習会は、東京・目黒通り1枚板店の2階のBRUNCH専門修理工房で行っています。

会場の様子 ↓

講習会では、
ご参加いただたお客様にも、実際に傷やシミを削っていただきます!

講習会は、店頭、お電話、メールにてご予約いただけます。
下記の必要事項をお伝えください。

※講習会の日程など詳しい内容はコチラ

[1] ご氏名
[2] ご参加人数(大人とお子様、それぞれのご参加人数をお伝えください)
[3] お住まい/電話番号
[4] 参加ご希望日/お時間
[5] 以前BRUNCHで商品を購入されたことがあるお客様は、およその購入時期と商品名、樹種につきまして記入をお願いいたします
(※必須ではございません)

テーブルのサイズ縮小作業

長かった夏の暑さがついにひと段落し、秋の空気感がやってきました。
朝は特に空気がかなりヒンヤリとしてきました。
体調を崩しやすい季節ですので、皆様くれぐれもお気を付けください。

さて、今回の工房便りでは、ダイニングテーブルのサイズ縮小作業についてご紹介したいと思います。

BRUNCHの家具は、おかげさまで永く使い続けて頂くことが多く、お客様によってはお子様の一人立ちなどで使う人数が減った際に、ダイニングテーブルのサイズの縮小をお考えになるケースがございます。

ダイニングテーブルのデザインや仕様、構造によって、あるいは、ご希望のサイズの縮小具合によってはお受けできないケースもございますが、縮小可能な場合は有料で作業を承れます。

今回は、そんなダイニングテーブルのサイズ縮小作業の様子を少しだけご紹介いたします。

 

今回はこちらのダイニングテーブルの天板のサイズ縮小作業をご依頼頂きました。
まずは当たり前ですが、天板のサイズの縮小作業の工程を行います。

実際にカットする前に、カットする側の裏についている、反り止めや脚の接続金具などの金具を外します。

次に、天板をカットする「丸鋸」という工具を、ぶれなくまっすぐに使うことができるように、それ用の「冶具」を置きます。

「冶具」をまっすぐになるように置いたら、「クランプ」という工具でしっかりと天板と冶具を固定します。
こうしないと、切っているうちに冶具が動いてしまい、まっすぐにカットすることができません。

冶具を適切に設置できたら、いよいよ実際に丸鋸で天板をカットしていきます。

冶具に沿ってまっすぐ、慎重に切り進めていきます。

今回は天板の厚みがかなりあるので、丸鋸の刃の出し具合を調整しながら、このカット作業を少しずつ何度か繰り返し、慎重に切断していきます。

綺麗に切断できました。

あとは、切断面を研磨、再塗装して整え、切断した側に反り止めや脚の接続金具等を付け直せば完了です。

ですが、今回はまず、天板のカット作業の工程をご紹介いたしました。

それでは今回は、こんなところで。